慢性症状

50肩

痛みのない快適な日常生活を

服を着替えるだけでも肩や腕が痛い。夜中に痛みで目覚める。こんな悩ましい生活から早く解放されるよう、鍼灸でお手伝いいたします。

50肩の特効穴(その症状によく効くとされるツボ)を用いた「対症療法的な鍼灸」と、根本原因を解消する「根治療法的な鍼灸」を組み合わせた施術を行っています。
具体的には、肩周囲のツボを駆使して動作痛や夜間痛を和らげていきます。さらに、本来の自己治癒力を取り戻すことで、50肩からの早期脱却を目指します。

だれでも日々の暮らしの中で、肩が凝ったり痛くなったりすることはあると思いますが、いつの間にか治っていた、という経験をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
これは、その人のからだに備わっている治す機能が働いているからと捉えています。東洋医学では、この機能のことを自己治癒力と呼んでいます。
通常、その日に負った肩の疲労は、夜寝ている間に自己治癒力によって回復します。ところが、何らかの理由で力が低下してしまうと、修復が追いつかなくなりダメージがだんだんと蓄積してきます。この状態が長く続くと、やがて炎症が起き疼痛を感じるようになります。こうして、50肩ははじまると考えています。

もし、治癒力が低下したままだとすると、肩のダメージはなかなか修復されず痛みが続くことになるでしょう。50肩の回復に長期間(通常、1年以上)かかるのはこれも一因と考えられます。そこで当鍼灸院では、もっと短期間で治るように自己治癒力を高める施術を行っています。
当鍼灸院で取り入れている積聚治療(しゃくじゅちりょう)には「病の原因は冷えに帰着する」という基本理念があります。これは「からだが冷えるとその人の治癒力が低下し、その結果、病が引き起こされる」という考え方です。
50肩も同様です。一日でも早く50肩から解放されるには、根本原因の冷えをとり、自己治癒力を回復することが大切と考えています。全身に優しく鍼とお灸を施し、からだの隅々に気血をめぐらせます。本来の治癒力が戻れば、肩周囲の組織は修復され、以前のような快適な日常生活を取り戻せることでしょう。

特効穴を駆使して痛みを和らげる鍼灸と、根本原因を解消する鍼灸、この2つの施術で50肩の早期回復を目指しています。長引く疼痛でお困りの方は、ぜひ一度、はなもも鍼灸治療院にご相談ください。
施術後は、心地の良い温かい肩を感じていただけると思います。

【参考:50肩について】
いわゆる50肩というものは、肩関節周囲炎の俗名です。50代を中心に、40代後半~60代前半の人に多く見られることからこう呼ばれています。男女差はありません。
50肩になると肩関節周りの痛みと肩関節の拘縮(こうしゅく)が起こります。初めは肩を動かすと何となく痛い程度だったのに、日に日に痛みが強くなり、動かせる範囲が狭くなってきます。これを関節拘縮といいます。酷くなると、服を着る動作や、洗濯物を干す動作などでも、強い痛みを感じるようになります。電車のつり輪につかまれなかったり、就寝中、寝返りをすると痛みで目覚めたりと、日常生活に支障があらわれます。痛みは寒さで増し、夜間に強くなる傾向があります。肩周囲だけではなく、腕や肘まで広がることがあります。特に、手を頭の後ろにもってくる「髪を結ぶ動作」や、手を背中にもってくる「帯を結ぶ動作」で強い痛みを感じる特徴があります。
50肩で肩が赤く腫れたり、熱を持ったりということは稀です。もしそのようなことがあり激しい痛みを伴う場合は、石灰沈着性腱板炎の可能性があります。また、50肩は比較的早い段階で拘縮が現れます。拘縮がない場合は、腱板断裂や上腕二頭筋長頭腱障害を疑います。痛みがあまりにも激しい場合は、他の疾患の可能性があります。一度病院で診てもらいましょう。

発症のメカニズムは不明ですが、加齢による老化と慢性的な炎症が、肩関節周りの組織や筋肉、関節包、腱板などの広い範囲に及び、痛みと癒着が起こることで肩関節の拘縮が始まると考えられています。一般に、「緊張期→拘縮期→回復期」という経過をたどります。不思議なことに何も治療を施さなくても、1~2年で自然に回復しますが、長期間に渡って日常生活に支障がでます。
50肩は自然に回復するとはいうものの、長い間、痛みに耐えるのは辛いことです。できれば早く痛みから解放されたいですね。自分でできる対処方法としては、腕を上げるなどの軽い関節運動を毎日行います。ただし、無理をすると逆効果なので、痛みが増強しない範囲で行いましょう。また、冷えると疼痛は強くなるので、肩は冷やさないように気をつけましょう。痛みが激しい時はホカロンなどで温めると和らぎます。

<参考文献>
臨床医学各論 医歯薬出版株式会社