婦人疾患

PMS

PMSに悩まされないからだに

あなたのからだに備わっている適応力を活性化して、生理前の変化に左右されないからだを取り戻しましょう。PMSから早く解放されるよう、鍼灸でお手伝いいたします。

まずは、今悩まされている症状に適したツボを駆使して、心身の不調を鎮めていきます。さらに、一日でも早く元気なからだを取り戻せるよう、PMSの原因を解消していきます。
一般に、PMSの原因は、月経前に起きる女性ホルモンや脳内ホルモンの変化などが疑われていますが、これらの生体現象は月経のある女性なら誰の体にも起きることです。でも、全員がPMSに悩まされる訳ではありません。
という事は、他にも何か原因があると当鍼灸院では考えています。
本来、女性のからだには、月経前に起きる体内の様々な変化に適応する仕組みが備わっていますが、何らかの理由でこの仕組みがうまく働かなくなると、PMSが引き起こされると考えています。これは、更年期障害と同じです。

更年期障害は、更年期に起きる女性ホルモンの急激な変化に心身がついていけない状態ですが、PMSは月経前に起きる生理的な変化に適応できない状態とみています。つまり、適応力の低下が、PMSを招くと考えています。
そこで、当鍼灸院では、「冷えをとり、適応力を活性化する」という鍼灸治療を行っています。本来の力をとりもどせば、月経前の生理的な変化に左右されなくなり、PMSから自然に解放されるはずです。
今悩まされている不調をいち早く鎮める「対症療法的な鍼灸」と、適応力を高める「根本療法的な鍼灸」で、きめ細やかにサポートさせていただきます。
PMSに悩まされている方、良くなったと思っても再発してしまう方、ぜひ一度、当鍼灸院にご相談ください。

【参考:PMSとは】
PMS(月経前症候群)とは、生理の3日~10日前になると、決まって何らかの不調があらわれる場合をいいます。特に、40歳~更年期の人に多くみられます。
症状は、イライラする、怒りっぽくなる、不安になる、顔や手足のむくみ、胸のはり、頭痛、のぼせ、ほてり、疲れやすいなど、精神面と身体面の両方にあらわれやすく、月経が始まると自然におさまってしまうのが特徴です。個人差が大きく、上手く付き合いながら過ごせる人と、寝込んでしまうほど酷く日常生活に支障が出る人もいます。あまりにも辛い場合は別の病気が潜んでいることもあるので、一度、婦人科でみてもらいましょう。

はっきりした原因はまだわかっていませんが、女性ホルモン(卵胞ホルモンと黄体ホルモン)の関与が有力視されています。排卵を境に、それまで増加していた卵胞ホルモンの分泌量が急激に減少し、代わりに黄体ホルモンの分泌量が増加します(図)。一説には、この2つのホルモンバランスが崩れることで自律神経の働きに影響が及び、PMSが起こるのではないかと考えられています。
影響を受けるのは、自律神経だけではありません。セロトニンという脳内の神経伝達物質は、人の感情に関する情報を伝達する物質で、不足するとうつ傾向になることがわかっています。セロトニンは卵胞ホルモンの増減と連動していて、卵胞ホルモンが減少するとセロトニンも減少します。このため、卵胞ホルモンが急に減少する月経前(排卵後)は、セロトニンの分泌量が減少してネガティブ思考や気持ちの落ち込みなど、こころの変化が起こりやすくなります。
また、黄体ホルモンには「水分を貯める」という働きがあります。これは妊娠した際に、胎内を羊水で満たし、赤ちゃんが発育しやすい環境を整えるためです。排卵後は黄体ホルモンの分泌量が急に増えるため、余分な水分が体内に溜まって、浮腫みが出やすくなるとされています。水分が乳房に溜まると乳房の痛みに、頭に溜まると頭痛を引き起こす要因になります。
以上のように、女性ホルモン(卵胞ホルモンと黄体ホルモン)の関与が有力視されていますが、これ以外の事もわかってきています。
例えば、β-エンドルフィンという脳内ホルモンは幸せな気分にしてくれますが、月経前になると分泌量が低下します。このため、生理が近づくとこころの変化があらわれやすくなります。
また、月経前はインスリン(血糖値を下げるホルモン)の作用が弱くなるため、血糖値が上がりやすくなります。すると、血糖値を下げるために多量のインスリンが分泌され、今度は、低血糖状態になります。このため月経前は、甘いものが欲しくなります。
近年は、PMSとカルシウムとの関連性も注目されています。アメリカで行われた臨床試験では、カルシウムを補充することでPMSの症状がある程度改善されることがわかりました。
いずれにしてもPMSの原因はまだはっきりとわかっていませんが、女性ホルモンや脳内ホルモン、血糖値、カルシウムなど、月経前に起きる生理的な変化の影響を受けているようです。

<参考文献:生理学 医歯薬出版株式会社、わかりやすい女性の医学事典 ナツメ社>