妊活におすすめのお灸のツボ

妊活におすすめのツボを紹介いたします。お灸は東洋医学に基づく代替医療です。ご家庭でも簡単にできるので、妊活の1つに取り入れてみてはいかがでしょうか。お灸はドラックストアなどで購入できます。

<目次>
1.子宮と卵巣の機能回復に役立つツボ
2.ホルモンバランスが気になるときに役立つツボ
3.妊娠の大敵“冷え”の改善に役立つツボ
4.男性機能のアップに役立つツボ
5.まとめ
参考に、ツボのお勧め度を★の数であらわしています。

子宮と卵巣の機能回復に役立つツボ

新しい命が宿る卵子は、妊娠するエネルギーに満ちあふれています。通常、1か月に1個の卵子が排卵されますが、毎回、元気な卵子が排卵されたとしても、妊娠のチャンスは1か月に1回です。妊娠というのは、決して当たり前のことではありません。
仕事にプライベートにと忙しい毎日を送っていると、気づかないうちに卵巣機能が低下していることも。卵子は卵巣の中で育つので、なによりも卵巣がしっかりと機能することが大切です。
また、せっかく妊娠可能な良い卵子が育っても、子宮内膜が成熟していなければ、受精卵は着床しにくくなります。受精卵が着床しやすい、ふかふかのベッドのような子宮内膜が育つよう、子宮のはたらきを活性化しましょう。

関元(かんげん) ★★★

関元の位置を示した写真
「関」は関わる、「元」は元気を意味しています。つまり、関元は、健康のもとである元気に関わる重要なツボ、ということを表しています。
からだの元気を取り戻して卵巣と子宮の機能回復に役立つ、妊活には欠かせないツボの1つです。
位置は、身体の中心線上で、お臍(へそ)の下3寸のところにあります(お臍と恥骨上端の間を5等分して、その一つを1寸とします)。
見つけ方は、お臍から指4本分幅くらい下がったところです。  

中極(ちゅうきょく) ★★★

中極の位置を示した画像
「中」は、なか・うち・かなめ、「極」は、きわまる・いたる、などの意味があります。2つの意味を合わせると、中極は、からだの中心にある極めて重要なツボ、ということをあらしています。
骨盤内の血液循環を改善し、女性なら子宮と卵巣の機能回復に、男性なら陰茎と精巣の機能回復に役立つツボです。
位置は、身体の中心線上で、お臍(へそ)の下4寸のところにあります。
見つけ方は、お臍の下へ指5本分幅ほど下がったところです。

子宮(しきゅう) ★★★

子宮(ツボ)の位置を示した画像
名前の通り、子宮機能の活性化に役立つツボです。ホルモンバランスもよくなるので、生理不順などを伴う不妊症にもおすすめです。
中極から指4本分幅横にいったところにあります。

照海(しょうかい) ★★

照海の位置を示した画像
「照」は日がさす・てらす・光る、という意味があります。「海」は集まるところを表しています。
妊娠と関わりが深い腎経のツボで、エネルギーを集めて子宮機能の回復を手助けします。
照海は、内くるぶしの突起の頂点から、親指幅1本分下がったところにあります。押すと痛みを感じます。

ホルモンバランスが気になるときに役立つツボ

妊活では、女性ホルモンがバランスよく分泌されているかも気になるところだと思います。
こんなときに役立つツボを紹介いたします。

三陰交(さんいんこう) ★★★

三陰交の位置を示した画像
女性のツボとしてとても有名です。
生殖、発育、ホルモンをつかさどる腎経・肝経・脾経の3つの経脈が1つに交わるツボが三陰交です。
女性にとって万能のツボで、妊活には欠かせません。
三陰交のツボは、足の内くるぶしから指幅4本分上がった骨際にあります。

血海(けっかい) ★★★

血海の位置を示した画像
ホルモンなどの異常に関連して起こる「血の道症」を治めるツボです。
血海のお灸は、血の滞りや血行不良を改善するので、女性特有のホルモンバランスの乱れから起きる不妊症によく使います。

妊娠の大敵“冷え”の改善に役立つツボ

妊活中の方にとっては、冷えも気になるところだと思います。
まずは、ご自身のからだが冷えているかどうか、簡単なチャックをしてみましょう。以下のいずれかに該当する人はその可能性が大です。

□手足が冷えやすい
□お腹やお尻を触ると冷たいときがある
□エアコンや扇風機の風に当たるのが嫌

冷えを自覚している人は、どちらかというと女性に多く見られます。
でも、中には、「隠れ冷え性」の人もいます。本人は自覚していないけれども、冷えているタイプです。これは、どちらかというと男性に多く見られます。
次のいずれかに該当する人は、隠れ冷え性の予備軍です。

□手足や体表面が暑い
□よく汗をかく
□頭や顔は暑くて、足は冷たい
□一年を通して冷たい飲食物が好き

隠れ冷え性の人は、普段、冷えを感じていない、むしろ暑がりで汗をかきやすいという特徴があります。これは、本来、からだの中心部にあるべき熱が体表に浮かび上がっている状態です。自分は暑がりだと思っていても、実は、からだの芯は冷えています。

赤ちゃんができにくい人は、下半身が冷えやすい傾向があるので、足腰のツボにお灸を行いましょう。特に、足にある復溜(ふくりゅう)、腰にある胞肓(ほうこう)は、下半身の血液循環を促して冷えをとるのに役立ちます。三陰交(さんいんこう)血海(けっかい)もおすすめのツボです。

復溜(ふくりゅう) ★★

復溜の位置を示した画像
「復」は繰り返す・反復という意味です。「溜」はたまる・とどこおるという意味で、病の原因(冷え)が繰り返したまるところをあらわしています。したがって、復溜は冷えを解消したいときに使うツボです。
ツボの見つけ方は、足の内くるぶしの中央に小指を当て、指幅2本分ほど上がったアキレス腱の前縁あたりにあります。

胞肓(ほうこう) ★★★

胞肓の位置を示したイラスト
「胞」は子袋、つまり子宮を意味します。「肓」は穴、すなわちツボをあらわします。
胞肓と子宮は繋がっているので、腰の冷えは妊娠にとって大敵と言えます。お灸で冷えを解消して、赤ちゃんを授かる準備をしましょう。
ツボの見つけ方は、まず、お尻の平らな骨(仙骨)にある上から2番目の窪みを探します。胞肓は、そこから指幅3本分ほど外側にあります。ここを指で押さえて左右に動かすと、お尻全体に痛みが感じられます。

男性機能のアップに役立つツボ

男性機能の回復には、蓄積した疲労をとり、精力を高めることが大切です。
それには、気海、関元(かんげん)中極(ちゅうきょく)のお灸がおすすめです。

気海(きかい) ★★★

気海の位置を示した画像
気海という名前は「気の海」を表し、元気、精力の集まるツボという意味です。
特に、EDや無精子症など、男性機能の回復には欠かせません。
身体の中心線上で、お臍(へそ)の下へ指幅1本半分ぐらい下がったところにあります。

まとめ

妊活におすすめのツボを色々と紹介してきましたが、あえて1つあげるとしたら、女性には三陰交、男性には気海です。
この2つは、わたしも施術のときによく使っています。妊活には、とてもいいツボだと思います。
ここのお灸なら、パートナーの手を借りなくても、1人で簡単にできます。ぜひ、隙間時間にご活用ください。

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著者プロフィール 磯部律元

2013年「はなもも鍼灸治療院」を開設。東洋医学に精通し鍼灸師として数多くの施術を手掛ける。同時に、生理学、解剖学、病理学などを学び、人体のしくみについて造詣を深める。
妊活、妊婦の施術を得意とし、自律神経の乱れや慢性化した痛みなどにも幅広く対応している。のべ1万人以上の施術実績を持つ。
根本治療的な鍼灸とここちの良い施術を追求しつづけている。