クローン病の改善には鍼灸治療が効果的です

クローン病の症状

クローン病は炎症性腸疾患の1つで、慢性的に腸で炎症が起こる病気です。原因は不明で指定難病に定められています。

比較的、若い成人男性に多くみられ、潰瘍性大腸炎と症状がよく似ています。腹痛、発熱、体重減少、下痢、血便などを伴い、主に回腸から大腸にかけて炎症が起こります。レントゲンをとると、敷石像と呼ばれる特徴がみられます。進行性で、痔ろうをつくることもあります。口内炎やブドウ膜炎、結節性紅斑、強直性髄膜炎など、消化器以外の炎症もしばしばみとめられます。炎症が起きる原因はわかっていませんが、遺伝的な要因と免疫の過剰反応の両方が関与していると考えられています。

クローン病を改善する治療

クローン病は原因がわかっていないため、病院では炎症などの症状を抑える薬を処方しながら様子をみます。こういった対症療法で良くなればいいのですが、お薬を止めると症状が再発するという方も多いのではないでしょうか。また、薬にはどうしても副作用があるため、長期間使い続けていると不安を感じる方もいらっしゃると思います。こうしたクローン病には鍼灸治療が効果的です。

クローン病などの免疫系の疾患は「冷え」を治療してあげると改善するケースが多いです。なぜなら、免疫と冷えには深い関係があるからです。たとえば、体温が1度下がると免疫力が30%低下することはよく知られています。クローン病などの難病の原因を東洋医学的に辿っていくと「冷え」につながっていることも多いのです。こういった疾患には、積聚治療(しゃくじゅちりょう)という鍼灸治療が効果的です。

積聚治療は、病院では治療対象にならない原因(=冷え)を治療することができる根本療法的な治療法です。決まったツボを使って症状を抑えるというような対症療法的な鍼灸治療ではなく、一人ひとりのお体の状態に合わせて、使う「ツボ」や鍼灸を施す「順番」、刺激する「強さ」などを変えながら効果的に原因を治療していきます。より自然に近い治療法なので副作用がなく、病院の治療と並行して受けていただくことができる点も特徴の1つです。

はなもも鍼灸治療院では、積聚治療によって冷えを解消するとともに免疫機能を正常な状態に整えて過剰反応を鎮めていきます。また、炎症による下痢、血便、腹痛などの症状を緩和するために、大腸経のツボに鍼とお灸を行います。これらのツボは腸機能の安定化に役立ち、大腸や回腸の調子を整える作用があります。こうした治療によって、炎症に伴う諸症状を鎮めることはもちろん、クローン病を根本から改善できるという効果があります(クローン病の改善例も:「患者さんの嬉しい声はこちら」)。

クローン病のような疾患は、症状を抑える対症療法だけでは根本的な改善は難しいことがあります。病院では治療対象にならない「冷え」を治療してあげることで改善につながりやすくなります。長期間クローン病でお悩みの方や、できるだけお薬を使わずに良くなりたいという方は、ぜひ一度、はなもも鍼灸治療院にご相談ください。

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著者プロフィール 磯部律元

2013年「はなもも鍼灸治療院」を開設。東洋医学に精通し鍼灸師として数多くの施術を手掛ける。同時に、生理学、解剖学、病理学などを学び、人体のしくみについて造詣を深める。
妊活、妊婦の施術を得意とし、自律神経の乱れや慢性化した痛みなどにも幅広く対応している。のべ1万人以上の施術実績を持つ。
根本治療的な鍼灸とここちの良い施術を追求しつづけている。