うつ病は鍼灸治療で改善できます

憂うつな気分や意欲の低下といった心理状態が長期間続くうつ病。そんなうつ病の治療には鍼灸が効果的です。

うつ病の症状

うつ病の症状というのは、憂うつな気分や気持ちの落ち込みといった抑うつ症状や、焦燥感、意欲の低下、考えが纏まらないといった心理的な症状が中心です。

一般には、メンタルの症状が多いと思われがちですが、不眠、動悸、息切れ、倦怠感、めまい、下痢、便秘、食欲低下、肩こりといった身体症状を伴う人も少なくありません。

うつ病の原因

うつ病の原因を一言で説明するのは難しいですが、「脳のエネルギー不足」が大きく関係しています。東洋医学的に言うと「精気の虚(せいきのきょ)」が原因です。「精気(せいき)」とは生命エネルギーのことをいい、「虚(きょ)」とは欠乏や不足といった意味があります。精気が欠乏したことによって脳のシステムにトラブルが生じ、その結果、憂うつな気分が続くことも少なくありません。

私たちのからだには自己治癒力(自然治癒力)という素晴らしい力が備わっていて、普段、気持ちが落ち込んだとしても、精気が充実していれば、自己治癒力によって時間の経過とともに元気になるものです。

ところが、何らかの理由で精気を消耗すると、なかなか回復しなかったり、悪化したりします。うつ病は、几帳面で完璧主義、仕事熱心で責任感が強く、他人との関係を重視する人に多い傾向があります。ストレスに耐え、頑張れている間はいいのですが、頑張りが過ぎると精気が欠乏し、メンタルが不安定になります。

やっかいなうつ病

うつ病は女性の5人に1人、男性の10人に1人が一生に一度はかかるとされています。強いストレスにさらされれば誰でもなりえる病気です。

うつ病は、生理現象ではなく、いわゆる精神疾患の一つです。ですから、本人の意思ではどうすることもできません。ほっとくと、「精気の虚」、つまり、「脳のエネルギーの欠乏」が進み、抑うつ症状が酷くなるといった悪循環に陥るので、早めに対処しましょう。

また、うつ病は再発率の高い、やっかいな病気です。一度、患ったことのある方は、おかしいなと思ったら早めの対応が必要です。

うつ病は鍼灸治療で改善できます

残念ながら「精気の虚」を回復するお薬はないため、病院では安定剤などを処方しながら回復を待つのが一般的です。こうした治療で改善すればいいのですが、長期間お薬を飲み続けていると、もう治らないのではないかと不安になったり、副作用のことが心配になったりする人もいらっしゃると思います。はなもも鍼灸治療院では鍼灸師国家資格を持つ、専門家によるうつ病の治療をしっかりと受けていいただくことができます。主に、お薬だけではままならないという方や、薬に頼らず治したいという方が来院されています。

はなもも鍼灸治療院では、積聚治療(しゃくじゅちりょう)という治療法を用いて、「精気の虚」を解消し、自己治癒力を高めてうつ病を改善するという治療を行っています。こうした治療を受けていただくことによって、うつ病が改善されるばかりか、再発のリスクも低減できます。

鍼灸と聞くと、肩こりや腰痛の治療といったイメージが強いかもしれませんが、それだけではありません。不安神経症やパニック障害に効果があるばかりか、自律神経失調症など、うつ病と関係が深い病気も治療することができます。

鍼灸治療は副作用がないので、病院の治療と並行して受けていただくこともできます。

長期間辛い思いをして、こころもからだも疲れてしまったという方や、うつ病を根本的に改善したいという方は、ぜひ一度、ご相談ください。特に、お薬を3か月以上飲んでいるけれども改善しない方、過去に精神疾患を患ったことのある方は、一人で我慢せず早めにご相談ください。

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著者プロフィール 磯部律元

2013年「はなもも鍼灸治療院」を開設。東洋医学に精通し鍼灸師として数多くの施術を手掛ける。同時に、生理学、解剖学、病理学などを学び、人体のしくみについて造詣を深める。
妊活、妊婦の施術を得意とし、自律神経の乱れや慢性化した痛みなどにも幅広く対応している。のべ1万人以上の施術実績を持つ。
根本治療的な鍼灸とここちの良い施術を追求しつづけている。