慢性症状

腱鞘炎(けんしょうえん)

腱鞘炎を和らげるために

お体の回復力を促進して、腱鞘炎をすみやかに鎮めます。仕事や家事、育児などで、手首や指が痛む方は、ぜひ一度、ご相談ください。

腱鞘炎は手を使いすぎると発症する、というのが1つの見方です。当鍼灸院ではもう一歩踏み込んで、「精気(せいき)を消耗すると、手の使用頻度の増加に腱鞘が耐えられなくなり、炎症が起きる」とみています。ここで、精気とは、当鍼灸院で取り入れている積聚治療で使われる言葉で、「生命エネルギー」みたいなものを指します。

よく赤ちゃんのお世話で腱鞘炎になるお母さんがいます。女性にとって、妊娠・出産・育児はとてもハードなものです。妊娠すると、お母さんのからだに蓄えられていたエネルギーは、お腹の赤ちゃんの発育に使われます。出産では、膨大な精気を消費します。産後は、夜中も起きて赤ちゃんに哺乳しなければなりません。精気をいつも以上に消耗している中で、手を使う機会が増えると、やがてその使用頻度に腱鞘が耐えられなくなり、腱鞘炎が起きるということです。仕事などで無理を続いているときも同様です。状況は何であれ、精気の消耗が腱鞘炎の根本原因であると考えています。

そこで、まずは精気(せいき)を補う鍼灸治療を行います。からだ全体の力を高めて、摩擦で傷んだ腱鞘の回復を促します。さらに、腱鞘炎のツボに鍼とお灸を優しく施して、痛みを和らげていきます。
「回復力を促進する鍼灸」と「痛みを和らげる鍼灸」、この2種類の施術で腱鞘炎を鎮めていきます。手首や指の痛みでお困りの方は、ぜひ一度、はなもも鍼灸治療院にご相談ください。

【参考:腱鞘炎について】
腱鞘炎とは、字のごとく「腱鞘」という組織が炎症を起こすことです。腱(けん)は、筋肉と骨を結びつけている紐状のとても丈夫な組織です。これは、関節や筋肉の運動と連動して動くため、むき出しのままでは周りの組織と擦れ合ってしまいます。そこで、腱鞘(けんしょう)と呼ばれる筒状のものが、腱を覆い保護しています。
腱鞘は手首や指にあり、通常は、手の動きに連動して腱鞘の中を腱が滑らかに動きます。ところが、手を酷使すると腱鞘の滑りがだんだん悪くなり、腱との摩擦で炎症が起こることがあります。これが腱鞘炎です。
また、妊娠中や産後はホルモンバランスが大きく変わり、その影響で腱鞘が狭くなると、腱との摩擦が増えて腱鞘炎になりやすくなる、という説もあります。

・ドケルバン病
ドケルバン病は手首の腱鞘炎で、妊娠後期や出産直前の女性に比較的多くみられます。手首の親指側にある腱鞘で炎症が起こり、手の指、とくに親指を使う時に痛みが出ます。
フィンケルシュタインテストと言って、親指を他の4本の指で覆うように握った状態で手首を曲げると、痛みが誘発されます。このテストは、ドケルバン病の確認によく用いられます。

・ばね指
指の腱鞘で炎症が起こると、ばね指になることがあります。指を曲げたり伸ばしたりするときに、付け根にある腱鞘のところで腱がひっかかるために、指が曲がったまま伸びなくなります。力を入れるとカックンという感覚とともに急に指が伸びるので、ばね指と呼ばれています。