つわりの症状を緩和して楽にする鍼灸治療

お腹に知熱灸を施す様子

つわりはどうして起きるの?

つわりは、妊娠5週目あたりから始まります。一般に、吐き気や嘔吐が代表的な症状ですが、この他に、食欲が低下したり、食べ物の好き嫌いがかわったり、唾液の分泌量が多くなったりします。程度に差はありますが、妊娠した人の50%~80%にみられます。つわりが起きるメカニズムはまだ解明されていませんが、一般には、妊娠したことによるからだの変化や精神面の変化が関与していると考えられています。必要以上に出産への不安があると起こりやすく、デリケートな人ほど強くなる傾向があります。反対に、のんびりしている人は、比較的軽くすむケースが多いです。また、妊娠にともなうホルモン分泌や代謝の変化なども影響していると考えられています。具体的には、hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)やエストロゲン、プロゲステロンなどのホルモン分泌や、甲状腺ホルモン増大による代謝の変化、自律神経の失調などです。

いずれも詳しいメカニズムはまだ明らかにされていませんが、中でも比較的理解しやすいのは、hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)とプロゲステロンと呼ばれるホルモンの影響です。hCGは妊娠すると、形成中の胎盤から分泌されるホルモンです。妊娠10週前後をピークに分泌され、つわりの時期とほぼ重なっています(下図)。

hCGとプロゲステロンの分泌量変化のグラフ

hCGには、プロゲステロンというホルモンを分泌させる作用があります。プロゲステロンには、子宮の平滑筋と呼ばれる筋肉を緩める作用があります。これにより、胎児の成長に合わせて子宮が大きくなることが可能になります。その一方で、子宮以外の平滑筋も緩めます。たとえば、消化管(胃、小腸、大腸など)です。胃腸は、平滑筋が収縮することによって消化物を運んでいるので、もし、これが緩むと、食べた物がなかなか運ばれず胃の中に長時間残り、吐き気がしたり、嘔吐したり、げっぷが増えたり、といったことが起こります。悪心・嘔吐が顕著な方は、プロゲステロンの増加に適応できずに、胃腸が過剰に反応していると考えられます。

つわりの症状を素早く緩和する鍼灸治療

つわりは特別な治療をしなくても、妊娠12週頃になると自然に治まることが多いですが、その間辛い症状と付き合っていかなくてはならないのは辛いものです。今すぐ解放されたいというのが多くの妊婦さんの願いだと思います。はなもも鍼灸治療院では、つわりの症状を素早く緩和して楽にするという治療をおこなっております。つわりによる症状は人により異なっておりますので、まずは問診などでしっかりとお体の状態を把握した上で最適な治療をおこなってまいります。吐き気を抑える治療や、胃の調子を整え消化を助ける治療、唾液の分泌を調節する治療、体のだるさを取り除く治療などを組み合わせることで、症状を鎮めてまいります。

当院では、症状に対しての施術だけではなく、母体の適応力を高めてあげることによって、つわりを改善させていきます。ホルモンバランスなどの急激な変化にも対応できる母体に体質改善することで、つわりの根本的な解決につながるという効果があります。個人差はありますが、経験的には、1回の施術で症状の半分以上が楽になり、すっきりとした気分を体感いただけます。
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妊娠初期のデリケートなお体にご負荷をかけないようソフトな施術を行っております。鍼灸は副作用の心配もないのでご安心ください。よろしければマタニティ鍼灸の安全性もご覧ください。

つわりでお困りの方は、ぜひ一度、はなもも鍼灸治療院の治療をお試しください。つわりの時期を楽に過ごしていただけるよう努めてまいります。

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著者プロフィール 磯部律元

2013年「はなもも鍼灸治療院」を開設。東洋医学に精通し鍼灸師として数多くの施術を手掛ける。同時に、生理学、解剖学、病理学などを学び、人体のしくみについて造詣を深める。
妊活、妊婦の施術を得意とし、自律神経の乱れや慢性化した痛みなどにも幅広く対応している。のべ1万人以上の施術実績を持つ。
根本治療的な鍼灸とここちの良い施術を追求しつづけている。