夜尿症とは?
子供の排尿機能は、4歳以上になるとほぼ完成します。でも、この年齢になっても“おねしょ”が続く場合、夜尿症といいます。夜尿症には、治りやすいものから難治性のものまであります。“おねしょ”の回数が週に1~2回程度でしたら軽症、毎晩あるようだと重症とみます。
排尿機能を整え、夜尿症を改善する治療
夜尿症が悪化する主な原因は精神的ストレスと冷えです。
精神的ストレスが疑われる場合は小児鍼(鍉鍼)という子供用の鍼を使って、お腹や背中のツボを優しく擦ったり、トントンと刺激したりすることで心身の緊張を緩和して排尿機能を整えることができます。
冷えが原因の夜尿症には、お灸が効果的です。棒灸という、お線香を太くしたような棒状のお灸で夜尿症のツボを温めてあげます。特に、重要なポイントになるのが背中へのお灸です。排尿をコントロールしている自律神経は背骨の中を通り、膀胱につながっています。背骨の上にあるツボを棒灸で温めてあげることで、自律神経に影響が及び排尿機能を整えることができます。夜尿症に対してめざましい効果を発揮します。
治療経過には個人差がありますが、だんだんと“おねしょ”の回数が減ってきて、尿量も減少してきます。“おねしょ”のない日が増えてくると治る日は近いです。軽症の夜尿症の場合は、数回の治療で改善できます。難治性の場合は、週に1回くらいのペースで2~3ヶ月治療を続けると効果があらわれます。
鍼灸治療の安全性も気になるところだと思いますが、当院で使用する小児鍼(鍉鍼)は刺さらないように先を丸く加工してあるので全く痛くありません。もちろん、お灸は熱くなく、痕も残りませんのでご安心ください。とても気持ち良い治療なので、その場で寝てしまう子もいます。鍼灸治療は副作用もないので小さなお子さんの治療にぴったりです。
夜尿症で一番悩んでいるのはお子さん自身です。起きている時のことなら自分の努力でどうにかなりますが、寝ている間のことはどうにもなりません。夜尿症は鍼灸治療で改善することができます。お子さんの夜尿症でお悩みの時は、はなもも鍼灸治療院に気軽にご相談ください。