体外受精・顕微授精に臨むあなたへ。心と身体を整え、一歩先へ進むための鍼灸治療
当院には、病院で体外受精や顕微授精などの高度生殖医療を受けながら、並行して通われている方がたくさんいらっしゃいます。その多くは、30代から40代の女性です。
「何度も胚移植を重ねているけれど、なかなか結果に結びつかない」 「年齢的な焦りがあって、毎回の周期が不安でたまらない」 「もうこれ以上、自分に何ができるんだろう……」
そんな切実なお悩みを抱え、心も身体もすり減らしながら頑張っていらっしゃる患者様を、私たちは数多くお迎えしてきました。
最先端の生殖医療をもってしても、すべての周期で望む結果が出るとは限らないのが不妊治療の現実であり、とても苦しいところですよね。だからこそ当院は、「病院の治療にプラスして、今、あなたのお身体の内側からできること」に正面から取り組んでいます。
長い治療の道のりの中で、心身ともに疲れてしまうのは当然のことです。どうか一人で抱え込まないでくださいね。当院では、一人ひとりの不安や日々の小さなお悩みにもしっかりと耳を傾け、難しいとされる症例に対しても、医療者として責任を持って施術にあたります。お身体に潜む「妊娠を妨げている東洋医学的な原因」とそれに対するアプローチを、分かりやすく丁寧にご説明いたしますので、どうぞ安心してお任せください。
病院の不妊治療スケジュールと深く連動する、当院のオーダーメイド施術
当院の体外受精・顕微授精に合わせた鍼灸は、単に「身体を温めて血流を良くする」だけのものではありません。
体外受精や顕微授精では、採卵や胚移植といったスケジュールが明確に決まっています。当院ではその大切な治療プロセスにぴったりとタイミングを合わせ、病院での治療効果を優しく支えるためのピンポイントな施術を行います。
10年以上にわたり、多くの不妊に悩む女性と向き合う中で培ってきた経験とノウハウをもとに、お一人おひとりのその日の体調、そして現在の治療ステージに合わせたオーダーメイドの鍼灸(積聚治療など)をご提供します。
当院の鍼灸治療は、痛さや熱さを我慢していただくようなものではありません。心地よい刺激で心身の緊張を優しく緩めながら、お身体が本来持っている健やかな力を引き出していきます。
お身体の変化に合わせた6つのステップと東洋医学のケア

STEP 1:卵胞・卵子の育成(採卵前)
このステップの目標は、採卵に向けて、しっかりと成長を続けられるエネルギーを持った卵子を育てることです。卵巣刺激の周期に入っている方は、卵の健やかな成長を難しくしている東洋医学的な原因を特定し、ケアしていきます。
•「腎虚(じんきょ)」へのアプローチ
東洋医学における「腎」は、生殖能力や生命力を司る大切な働きを指します。「グレードの良い胚が得られても結果に繋がらない」という場合、東洋医学的にはこの「腎」のエネルギー不足(腎虚)が関係していることがあります。
当院では、生殖力を補うとされる「腎兪(じんゆ)」などのツボを用いて、卵巣や子宮の働きを優しくサポートします。これは、AMH(抗ミュラー管ホルモン)の値が低く、多くの採卵が難しいと言われた方にもおすすめしたいケアです。数が限られていても、中身の充実した卵子が育つよう力を尽くします。
•「瘀血(おけつ)」へのアプローチ
血流が滞りがちな体質(瘀血)の方には、「血海(けっかい)」などのツボを選び、骨盤内の巡りを整えます。お腹や卵巣まわりの環境を整えることで、ホルモンや必要な栄養が行き届きやすい状態を目指します。
STEP 2:採卵後の体調回復(外的刺激からのケア)
採卵は、これからの希望に繋がる大切な一歩ですが、細い針で卵巣を穿刺するため、女性の身体にとっては決して小さくない負担(外的刺激)がかかります。
当院がベースとしている「積聚治療(しゃくじゅちりょう)」では、こうした強い刺激や負担を受けたお身体は、一時的に「精気の虚(生命力の低下)」や、それに伴う「芯の冷え」を生じやすいと考えます。
採卵が終わった後は、この一時的なダメージをリセットし、お身体が本来の調子を取り戻せるよう回復を促す施術を行います。これは、次の大切なステップである「胚移植」に向けて、健やかな子宮環境を整えるための非常に重要なケアです。
STEP 3:子宮内膜の育成(移植前)
胚移植を迎える周期には、受精卵(胚)を優しく迎え入れられる、程よい厚みと柔らかさを持った子宮内膜の育成を目指します。
•「肝虚(かんきょ)」へのアプローチ
東洋医学の「肝」には、身体の状況に応じて血液の量をコントロールする「蔵血(ぞうけつ)」という働きがあります。ホルモン補充を行っても内膜の育ちがゆっくりな方は、この巡りのコントロールがうまくいっていない可能性があります。当院では、「肝兪(かんゆ)」などのツボを用いて、子宮へ十分な血液が送り込まれるよう促します。
• エネルギー(グリコーゲン)の充実
内膜の栄養源となる成分に着目し、健やかな働きを支える「期門(きもん)」などのツボを刺激します。
• 子宮そのものの力を高める
器質的な問題がないにもかかわらず内膜が薄めの方には、子宮の元気を呼び覚ますとされる「命門(めいもん)」というツボを使い、子宮機能の回復を図ります。(※新鮮胚移植を予定されている方は、STEP1〜3を並行して行います。)
STEP4:着床支援
胚移植の前後は、お母さんになる準備として、お身体を「一番リラックスした受け入れやすい状態」にすることが大切です。
• 「肝気鬱結(かんきうっけつ)」を緩める
移植日が近づくと、どなたもどうしても緊張やストレスを抱えてしまいます。自覚がなくても、お腹の筋肉が硬くなっていることは珍しくありません。東洋医学ではこれを、気の巡りが滞る「肝気鬱結」と呼びます。
鍼灸によってこの滞りを優しく解きほぐし、のびのびと気が巡る、柔らかく温かいお身体へと導きます。
• 着床鍼灸の実施
胚移植日の直前(1〜3日前)や直後には、子宮環境のバランスを整え、お腹の巡りを助けるための「着床鍼灸」を行います。
STEP 5:流産予防(妊娠初期)
病院での妊娠判定で嬉しい結果が出た後も、お身体のケアは続きます。しっかりとした胎盤を作り、赤ちゃんを守り育むために、エネルギー不足や冷えを補う施術を行います。
• 「脾(ひ)」の働きを助ける
東洋医学の「脾」には、食事から栄養を吸収してエネルギーに変える「運化(うんか)」と、血液が血管から漏れ出さないようにする「統血(とうけつ)」という役割があります。妊娠初期の不正出血やエネルギー不足(脾虚)を防ぐため、「脾兪(ひゆ)」などのツボを使い、お腹の元気をキープします。
• 赤ちゃんへエネルギーを届けるルート(任脈・衝脈)のケア
妊娠維持に深く関わる「任脈(にんみゃく)」「衝脈(しょうみゃく)」という経絡上にある、「気海(きかい)」や「気穴(きけつ)」のツボを用いて、赤ちゃんへ豊かな成長エネルギーが注がれるようサポートします 。あわせて、積聚治療による冷えケアを継続し、デリケートな時期のお身体を優しく守ります。
STEP 6:妊娠維持と安産への備え(安定期以降)
心拍が確認された後も、胎盤が完成する安定期(妊娠15週頃)、そしてできれば無事に出産を迎えるその日まで、定期的にお身体をメンテナンスしていただくのが理想的です。 特に30代後半や40代で妊娠された方は、妊娠中にお身体にかかる負担も大きくなります。定期的な冷えのケアは、早産などのトラブル予防や、お腹の赤ちゃんの健やかな発育、そしてお母様の快適なマタニティライフを支えることに繋がります。
お身体とお悩みに向き合った、当院でのサポート実例
高度生殖医療を受けながら、当院の鍼灸治療を並行された患者様の実例をご紹介します。
•【実例1】38歳:複数回の胚移植で結果が出ず、お悩みだったケース
病院での体外受精で良好なグレードの胚盤胞を3回移植するも、着床に至らず当院にご来院されました。お身体を拝見すると、慢性的な「腎虚」と強い「冷え」が見られました。週1~2回のペースで積聚治療を行い、下半身の冷えを徹底してケア。6ヶ月目の移植周期には、移植直前・直後の「着床鍼灸」も実施し、無事に妊娠、その後の流産予防ケアを経て、元気な赤ちゃんを出産されました。
•【実例2】44歳:AMH値が低く、卵子のクオリティでお悩みだったケース
AMHの値が低く、病院での採卵でもなかなか良い胚が得られないとお悩みでした。東洋医学の「腎」の働きを高める「腎兪」へのアプローチを中心に、採卵前の4ヶ月間、お身体の土台づくりを行いました。その結果、次回の採卵で生命力に満ちた胚を得ることができ、最初の移植で無事に着床されました。
これらはほんの一例です。一般的には難しいとされるケースでも、お一人おひとりの「妊娠を遠ざけている東洋医学的な原因」を一つずつ紐解いていくことで、お身体はしっかりと応えてくれます。
体外受精・顕微授精で授かった「患者様の喜びの声」をもっと見る
いつからでも、どのステージからでも始めていただけます
「もうすぐ移植周期に入ってしまうけれど、今からでも間に合いますか?」 「ずっと病院の治療だけを続けてきたけれど、次の採卵から鍼灸を試してみたい」
そう思われた時が、いつでもスタートのタイミングです。採卵を控えた時期、移植を待つ時期、あるいは治療をお休みして身体を整えたい時期など、どのステップからでも施術をお受けいただけます。
病院の通院スケジュールやご体調に合わせて、無理のないペースをご提案させていただきますので、まずは現在のご状況をそのままお聞かせくださいね。ベストな方法を一緒に考えていきましょう。
よくあるご質問(Q&A)
初めて鍼灸治療を受けられる患者さまから、よくいただくご質問をまとめました。
Q. 採卵や移植の「直前」や「直後」に施術を受けても大丈夫ですか?
A. はい、まったく問題ありません。むしろ、その大切なタイミングに合わせたピンポイントのケアをおすすめしています。
採卵の直前は卵胞の育ちを促し、直後は穿刺によるお身体の負担(東洋医学的な一時的な冷え)を和らげて回復を助けます。また、移植直前・直後の施術は、緊張によるお腹の強ばりを緩め、子宮をリラックスさせて受け入れやすい環境を整える(着床鍼灸)ため、非常に有意義なタイミングです。病院のスケジュールが分かり次第、お気軽にご相談くださいね。
Q. 病院での不妊治療(お薬やホルモン注射)と併用しても副作用などの心配はありませんか?
A. 心配ありません。鍼灸治療は、お薬の働きを妨げるようなものではありません。
むしろ、鍼灸によって骨盤内やお腹全体の血流・自律神経のバランスが整うことで、病院で処方されているホルモン剤などが、目的の場所(卵巣や子宮)に適切に届きやすくなるお身体の土台づくりをお手伝いします。西洋医学の治療効果を東洋医学の力で優しく支える、というイメージでお考えください。
Q. どのくらいの頻度で通うのが理想ですか?
A. お身体の状態や治療ステージによって異なりますが、基本的には週に1回程度のペースをおすすめしています。
採卵周期や移植周期の直前など、お身体の変化が激しい時期には、状況に応じて一時的に間隔を詰めていただくご提案をすることもありますが、患者様のご都合や病院の通院スケジュールに無理のない範囲で、通いやすい計画を一緒に立ててまいります。
Q. 鍼(はり)やお灸(きゅう)は痛かったり熱かったりしませんか?
A. 当院の鍼灸治療は、痛さも熱さもほとんどありません。
使用する鍼は使い捨て(ディスポーザブル)の極めて細いもので、刺すというよりは「心地よく触れられている」ような感覚です。お灸も間接灸などを使用し、じんわりと温かさが染み渡るような心地よさを大切にしています。施術中に眠ってしまう方も多くいらっしゃいますので、どうぞリラックスしてお越しくださいね。
一人で抱え込まずに、私たちと一緒に歩んでいきましょう
不妊治療の道のりは、出口が見えづらく、時に孤独で、精神的にも肉体的にも大きなエネルギーを必要とします。だからこそ、そのお気持ちをどうか一人で抱え込まないでくださいね。
私たちは、1万人以上の施術実績を持つ鍼灸の専門家として、科学的な生殖医療のプロセスを深く理解しながら、同時に東洋医学の温かい眼差しをもって、あなたのお身体と心に寄り添います。
思っていたような結果が出ずにお悩みの方、年齢的なリミットを感じて焦っていらっしゃる方。あなたの「お母さんになりたい」という願いが叶うよう、はなもも鍼灸治療院が全力でサポートさせていただきます。どうぞ一歩を踏み出して、私たちにご相談ください。
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参考:ツボの紹介
日々の体調管理や、お身体を健やかに保つための参考にしていただける代表的なツボです。
腎兪(じんゆ)

• 特徴: 腎の働きを回復するツボです。生殖力を高め、卵巣や子宮の機能を回復したいときに役立ちます。
• 位置: 第二腰椎の両側、指幅2本分ほど離れたところにあります。わき腹の一番下にある肋骨の先端と同じ高さにある背骨(第二腰椎)を起点に探します。
命門(めいもん)

• 特徴: 「生命の門」を意味し、生まれ持った生命力が宿るところとされています。子宮の力を引き出すツボです。
• 位置: 第二腰椎の中心(左右の腎兪のちょうど真ん中)にあります。
気海(きかい)

• 特徴: 心身のエネルギー(気)が海のように集まるところです。子宮に繋がる任脈に属し、子宮に元気を注ぎます。
• 位置: お臍の下、指幅1本半ぐらいのところにあります。
気穴(きけつ)

• 特徴: 別名「胞門(ほうもん)」と呼ばれ、子宮につながる門であることを表す大切なツボです。
• 位置: おへそから指4本分幅ほど下がったところで、身体の中心線上から両側にわずかにそれたところにあります。
肝兪(かんゆ)

• 特徴: 東洋医学における「肝」のバランスを整えるツボです。血流量のコントロールや、自律神経の安定に関係します。
• 位置: 第9胸椎から、左右両側へ指幅2本分のところにあります。
期門(きもん)

• 特徴: 経絡が交差する「出会いの門」という意味を持ち、月経不順や子宮内膜の環境を整えるなど、婦人科系の治療に広く使います。
• 位置: 左右の乳頭から真下に下る線上で、第6肋間にあります。
脾兪(ひゆ)

• 特徴: 東洋医学でいう「脾(消化吸収やエネルギーの生成)」の働きを助けるツボです。妊娠初期のエネルギー維持に役立ちます。
• 位置: 第11胸椎から両側に指幅2本分はなれたところにあります。















