小児
癇癪
気持ちをコントロールできるように
いったん始まると、鎮めるのが大変な癇癪(かんしゃく)。疳(かん)の虫とも言います。大声で激しく泣いたり、暴れて当たり散らしたり、といった状態になります。子供によって出かたは色々です。ひどい子もいれば軽い子もいます。物を投げたり、噛みついてきたり、周りの人を殴ったりすることも。

癇癪の主な原因は、知恵がついて脳神経の疲労が蓄積するためと考えられます。
たとえば、旅行や実家へ行ったときなどに出ることがあります。普段は合わない祖父母の顔を見たときにワーと泣いたり、いつもと違う寝床で寝付けずに駄々をこねたりします。これは、知らない人ということや、初めての場所ということをちゃんと認識しているからです。特に、感受性の高い子は様々な情報が入ってくると考えられます。処理しなければならない情報量が多いと、それだけ脳神経は疲れます。
保育園や幼稚園に入ったときも癇癪がおきることがあります。いままでの生活のリズムがかわり、いつもそばにいた母親と離れる不安感などがきっかけとなって起きます。中には、小学校に入学して出る子もいます。いずれにしても、脳の発育が盛んな時期に起こりやすくなります。
【癇癪の小児鍼灸】
癇癪は、神経が高ぶって自制が効かなかったり、気分が高揚して抑えられないと起こります。自分ではコントロールできないので可哀そうです。
癇癪の主な原因は脳の蓄積疲労なので、脳神経を癒すことに重点をおいた施術を行います。気持をコントロールできるように、脳の疲労回復を図ります。
皮膚に分布しているツボを小児鍼(しょうにしん)とお灸で優しく刺激してあげると、経絡を通して脳神経に伝わり、気持ちが落ち着いてきます。
施術には小児鍼という、小さなお子さん用に作られた鍼を使います。先を丸く加工した鍼なので、まったく痛みを感じることがなく安全です。お灸には棒灸を用います。肌にかざして優しくツボを温めます。
とても心地の良い施術なので、眠くなる子もいます。
癇癪は早期発見・早期治療が大切と考えます。お子さんの癇癪でお悩みの方は、どうぞ安心してご相談ください。
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