妊娠おめでとうございます。待ち望んだかけがえのない命、喜びもひとしおのことでしょう。
その一方で、「赤ちゃん、元気に育ってくれるかな?」「何かトラブルが起きないかな?」「無事に出産日を迎えられるかな?」と心配になるママさんもいらっしゃると思います。妊娠・出産が初めてのプレママや高齢妊娠の方はちょっと不安かもしれませんね。
そんなママさんのために、妊娠初期~後期の鍼灸ケアを行っています。流産や早産の予防、胎児の健やかな成長、母体の健康維持に役立ちます。
妊娠初期(0週~15週)の鍼灸ケア
妊娠初期は胎盤が作られるとても重要な時期です。また、胎児の脳や骨、内臓など大切な部分が作られます。流産は胎盤が正常に機能を果たさなかったときや、胎児の発育に異常が起こったときに生じます。
妊娠初期の鍼灸ケアは、子宮動脈の血行を良くして胎盤と胎児の成長を促し、流産を予防する安胎治療(あんたいちりょう)と、つわりを軽減して母体の調子を整える治療を行います。
「安胎(あんたい)」とは東洋医学の用語で、「流産や早産を予防する」ことを言います。流産の90~95%は妊娠初期に起こります。第四月(12~15週)には、胎盤が完成して流産の心配はかなり減ります。
鍼灸治療はお薬のような副作用がないので、妊娠初期のデリケートなお身体でも安心して受けていただけます。気になる方は、次のページも合わせてご覧ください。
妊娠中期(16週~27週)の鍼灸ケア
赤ちゃんの内臓はそれぞれの位置に定まり、筋肉もつきはじめて、骨格がしっかりしてきます。一般には安定期といわれますが、早産は全妊婦さんの約5%に起こります。赤ちゃんを育む力(育児力)が低下したときに、早産は生じます。なかなか妊娠できなかったママさんや高齢妊娠のママさんは、油断は禁物です。
妊娠中期は、早産の予防と赤ちゃんの健やかな発育に役立つ治療を行います。母体の冷えをとり、育児力を高めていきます。この治療により、早産トラブルを未然に防ぐことができます。また、胎児に十分な血液(酸素と栄養)が届くようになるので、赤ちゃんの成長にも効果的です。
*安定期の注意点について気になる方は、妊娠「安定期」の知っておきたいことも合わせてご覧ください。
妊娠後期(28週~39週)の鍼灸ケア
赤ちゃんの内臓機能が整ってくる重要な時期です。内臓が正常に機能しないと、分娩時のトラブルに繋がります。
また、妊娠後期はお腹が大きくなるので、腰や股関節などが痛くなったり、お腹がはったり、便秘・下痢などに悩まされることがあります。赤ちゃんが上を向いていると、逆子と言われるのもこの時期です。
妊娠後期は気血のめぐりを良くする治療を行い、赤ちゃんの内臓機能の発達をサポートします。母体の治癒力を高め、悩ましい症状を予防します。もし、逆子になった時は逆子治療を行います。
妊娠後期にしっかりと気血のめぐりを良くしておくと、安産になりやすく、産後の体調回復もスムーズになります。
妊娠後期にあらわれやすいマイナートラブルの治療については、以下のページをご覧ください。
治療を受ける頻度
妊娠初期は週に1~2回、中期以降は週1回くらいが目安ですが、一人ひとりのご都合に合わせて、無理のないペースで通院いただけます。
最後に
一般に、初期流産の8割は染色体異常で避けられないものといわれていますが、2割は防げるものです。また、高齢出産は早産や分娩時のトラブルが多いのも事実です。心配しすぎる必要はありませんが、平穏にマタニティライフを送り、安産を迎えられるよう、妊娠初期~後期の鍼灸ケアをおすすめしています。
主に、妊娠が初めてのプレママや高齢妊娠のママさん、流産や早産を経験されている方が来院されています。妊婦治療に詳しい鍼灸師国家資格を持つ専門家が対応いたしますので、どうぞ安心してご来院ください。妊娠・出産について気になることがございましたら、気軽にご相談ください。