着床障害とは
着床障害とは、何らかの理由で受精卵が子宮内膜に着床することができない、あるいは、着床したとしても妊娠が継続しない状態をいいます。
着床障害の原因
着床障害の原因はすべて解明されたわけではありませんが、次のような疾患が関与していると考えられています。
- 慢性子宮内膜炎、子宮筋腫(粘膜下筋腫)、子宮内膜ポリープ、子宮形態異常(中隔子宮)、子宮内膜増殖症、卵管留水腫、子宮内膜癒着
- ホルモン異常(甲状腺機能異常、黄体機能不全)
- 高リン脂質抗体症候群、凝固能異常
- 免疫寛容の異常
- 子宮内膜と胚のクロストーク(シグナル交換)の問題
- 着床の窓の問題
深刻な着床障害を改善する治療
着床障害の原因は、子宮筋腫など子宮内環境の問題からホルモンや免疫系の異常まで多岐にわたることがわかっています。また、胚と子宮内膜のクロストークや着床の窓といったことも近年解明され、不妊医療は着実に進歩しています。
着床障害が疑われる場合、病院では様々な検査を行い、もし問題がみつかれば、手術や投薬などで対処してくれます。多くの女性はこうした医療を受けることにより着床・妊娠していきます。しかし中には、なかなか着床しない、あるいは、着床しても流産してしまうという方がいます。赤ちゃんを産みたいと願っている女性にとって、これは深刻な問題です。
原因疾患を治療したのに着床しない…こういった深刻なケースでは、「その人は妊娠するための何かが足りていない」と考える必要があります。
はなもも鍼灸治療では、「精気」が少し不足していると考えます。「精気」とは東洋医学で用いる言葉で「生命力」のことをいいます。普段あまり意識していないかもしれませんが、命の源は生命力です。そしていうまでもなく、妊娠とは体内に新しい命を宿すことを意味します。当然、そこには生命力が必要です。母体の生命力が不足していては、受精卵を受けとめ育む力に欠けます。
もちろん妊娠には、生命力以外の要素もたくさんあります。しかし鍼灸師として、これまで多くの女性に生命力を高める鍼灸治療(積聚治療)をおこない、着床・妊娠へと導いてきました。積聚治療(しゃくじゅちりょう)だけで着床したというケースはもちろん、長年不妊治療を続けているのに結果が出なかった方が、3か月ほど通ったら妊娠したというケースもあります。よろしければ「患者さんのレビュー」をご覧ください。
着床障害だから腹部に鍼灸と短絡的な治療を行っていては、無駄な時間を費やすことになります。主な原因は「精気の低下」なので、生命力を高めることに重点を置いた治療をおこなう必要があります。
積聚治療を施すことで冷えが解消され、その人本来の生命力がもどってきます。こうした治療によって着床障害が改善されることはもちろん、体内に新しい命を宿すことができるという効果があります。
はなもも鍼灸治療では、鍼灸師国家資格を持つ積聚治療の専門家による治療を受けていただくことができます。主に、着床障害の悩みを抱えている方や、長年不妊治療を続けているけれども妊娠しないという方が来院されています。着床障害でお困りの方は、ぜひ一度、はなもも鍼灸治療院にご相談ください。
関連する症状の治療についてはこちらをご覧ください。