子宮内膜症・チョコレート嚢胞を改善して再発を防ぐ治療

お腹にお灸を施している様子

子宮内膜症・チョコレート嚢胞とは

子宮内膜症とは、子宮内膜と似た組織が子宮以外の場所(卵管、卵巣、骨盤腹膜など)に発生する疾患です。子宮内膜症になると、発生したそれぞれの場所で月経と同じ現象が毎月おこり出血を繰り返します。ところが、出口がないため体外へは排出されず、血液は次第に蓄積されていきます。

特に多いのが、卵巣で発生するチョコレート嚢胞(嚢腫)です。行き場を失った血液が次第に卵巣内にたまり、嚢胞を形成します。子宮内膜症・チョコレート嚢胞は20~40歳代女性の約10%にみられます。

チョコレート嚢胞の説明図

子宮内膜症・チョコレート嚢胞の症状

子宮内膜症の症状は発生している場所や程度によって異なりますが、主に生理痛です。子宮内膜症の約70%に月経困難症がみられますが、月経時以外にも下腹部の痛みや腰痛があらわれることがあります。また、排便痛や性交痛に悩まされることもあります。

チョコレート嚢胞の場合は、炎症や癒着が卵管采まで広がるとピックアップ障害を起こし不妊を招くことがあります。また、卵管で子宮内膜症を発症した場合も、卵管障害を起こして不妊や子宮外妊娠の原因になることがあるので、妊活中の女性は注意が必要です。

子宮内膜症・チョコレート嚢胞の原因

子宮内膜症は、エストロゲン(女性ホルモン)の分泌がさかんな性成熟期(20~40歳代)に増殖・進行して、分泌の減る更年期以降に縮小していくことが多いため、エストロゲンが関与していると考えられています。子宮内膜症は子宮筋腫と同じ「エストロゲン依存性疾患」なので、2つが合併して発症することも珍しくありません。

子宮内膜症・チョコレート嚢胞を改善して再発を予防する治療

子宮内膜症・チョコレート嚢胞や子宮筋腫などの婦人疾患で来院される女性には、ある共通点がみられます。それは「冷え」です。一般には、エストロゲンが関与していると考えられていますが、その原因を東洋医学的に辿っていくと冷えとつながっていることも多いのです。

病院では、主にホルモン剤と手術で治療しますが、治療後に再発しやすいことが知られています。これには、冷えが深く関係していると考えられます。こうしたタイプの子宮内膜症・チョコレート嚢胞は、病院では治療対象にならない「冷え」を治療することによって根本的に改善して再発を予防することができます。

はなもも鍼灸治療院では、子宮筋腫の治療と同様に積聚治療(しゃくじゅちりょう)を用いて子宮内膜症・チョコレート嚢胞の治療を行っています。治療によって冷えが解消されてくると、自己治癒力が高まり子宮内膜症・チョコレート嚢胞が縮小するだけはなく、生理痛などの諸症状が楽になってきます。また、妊活中の女性は妊娠しやすくなるという効果もあります。「手術経験がありましたが妊娠できました」、「再発したチョコレート嚢胞がなくなりました」など喜びの声をいただいています。

はなもも鍼灸治療院は、婦人科系の治療に詳しい鍼灸師国家資格を持った専門家が施術しますので安心してご来院ください。子宮内膜症でお困りの方や、手術を受けたのに再発してしまった方、子宮内膜症を抱えながら妊活をしている方は、ぜひ一度、はなもも鍼灸治療院にご相談ください。

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著者プロフィール 磯部律元

2013年「はなもも鍼灸治療院」を開設。東洋医学に精通し鍼灸師として数多くの施術を手掛ける。同時に、生理学、解剖学、病理学などを学び、人体のしくみについて造詣を深める。
妊活、妊婦の施術を得意とし、自律神経の乱れや慢性化した痛みなどにも幅広く対応している。のべ1万人以上の施術実績を持つ。
根本治療的な鍼灸とここちの良い施術を追求しつづけている。